防滑・滑り止めの用途

防滑材のいろいろ

防滑材料には様々な種類のものが世の中に存在します。
広い範囲を防滑することができる材料として簡単に列挙してみます。


◆防滑タイル・防滑床材
床材そのものが防滑仕様になった製品であり、防滑タイルや長尺シートといった形で大手メーカーが供給しています。新築時に施工するケースが多く施工面積も比較的大きい。
工事期間と費用がかかることから、既存の建物での防滑対策として使用されることは、工事期間も費用もとれる大規模な建物改修工事と重なるようなケースを除きあまりありません。

◆防滑塗料
塗料(ペンキ)に硅砂などを混ぜてザラザラの床面に仕上げ滑り止め対策とする製品です。昔からある滑り止め対策であり、誰にでも施工ができ、なお且つ安価です。耐久性は一般的に低い。  

◆防滑洗浄剤(防滑酸洗い)
滑りやすい床材の表面にミクロの穴をあけ、表面が濡れた時に表面張力で足裏を吸いつけるような形で滑り止め対策ができる製品です。あらゆるメーカーからあらゆる製品が出ています。価格もかなり違います。優れたものから劣悪なものまで供給されているジャンルの滑り止め製品です。  

◆防滑樹脂
一般的にはエポキシ樹脂系のものが一番多いのですが、オールグリップシリーズもジャンルとしてはこの部類にはいります。基本的には溶剤臭のする製品が多い中、ラージエリアESは無溶剤・無臭であり、透明タイプから着色タイプまで耐久性・耐候性に優れた製品として、様々な場所での滑り止め対策として使用されるケースが増えています。

◆UV硬化樹脂
こちらも樹脂なのですが、硬化特性が異なるため別枠としました。硬化させる時に専用のUV照射機をあてることで瞬間的に硬化させることができる魔法のような特性を持っています。こちらの製品も防滑洗浄剤と同じで、様々なメーカーから製品が出ています。専用のUV照射機が比較的高価であるだけでなく、優れたものから劣悪なものまで供給されているジャンルの滑り止め製品です。